世界フィギュア 村主選手2位 中野選手5位

カナダで行われていた世界フィギュアの女子シングル。ネットを見れば結果が出ていることはわかっていたが、あえて見ずにドキドキしながら夜7時からのテレビを待っていた。サーシャ・コーエンがフリーで崩れることはある程度予想がついていたので、コーエンの演技を見終わって、これで村主さんが完璧な演技をすれば、初優勝も夢じゃない!と気合を入れて見ていたら・・・

コーエンの後に登場した16歳のキミー・マイズナー選手が、若さあふれる演技で、3回転3回転を2回も決め、終盤で3連続ジャンプを決めるなど、ノーミスの演技で高得点を叩き出した。トリノ五輪のときから、笑顔もかわいいし、気品のある雰囲気だし、先々楽しみな選手だなあと思っていたら、1ヶ月後にこうなるとは!若い選手の爆発的な成長ってすごい。プレッシャーがない強みもあっただろうし。解説していた本田武史さんも言っていたが、ソルトレーク五輪のときのサラ・ヒューズ選手を思い出した。

マイズナーの後に、村主選手登場。会場はまだ大歓声の渦。こんな状況でやりにくいだろうなと思う。そんななか、静かに村主ワールドがはじまった。五輪の時よりスピードもあったし、スピンやステップもレベルアップしていた。(私には前と変わった事しかわからないが)ジャンプのミスは少しあって、完璧とは言えないけど、繊細で素敵な演技だったと思う。

でも、五輪の時のほうが伝わってくるものがあったというか、あの時は自然に涙が出てきたけど、今日はそうじゃない。ま、家族で夕飯を食べながら見ていたから、というシチュエーションのせいもあるか。

得点は五輪を上回った。結果としてコーエンよりも上になった。でも、と思う。演技の細部はレベルアップして得点につながったかもしれないけど、演技全体の完成度は五輪の方が高かった気がする。何だろう、人の心に訴えかける力強さみたいなものがあった。以前のステップの方が音楽にも合っていたし、観客の心もつかんていたと思う。事実、今日の演技後のお客さんの拍手はちょっとおとなしかった。ま、その前のマイズナーの演技に興奮し過ぎたのかもしれないが。

結果は村主章枝選手2位。ご本人もコメントしていたが、優勝してほしかったな。そして私の勝手な思いとしては、たぶんワールドチャンピョンになれる「たった一度のチャンス」だった気がする。もちろん来年以降、絶対優勝できないわけじゃないけど、現在の日本女子のメンバーを考えると、来年の世界選手権に出場できるかどうかさえも、誰にもわからない。現在ジュニアの浅田真央選手、キム・ヨナ選手も来季はシニアに上がってくるわけで、見ているほうとしては、新たな戦いが楽しみではあるけれど。

中野友加里選手は5位。初出場ながら、よくがんばったなあと思う。フリーでトリプルアクセルを飛ばなかったのはちょっと残念。コーチの指示だそうだけど、来年の出場枠を確保するためかな、と思ったりする。私としてはSPの演技が音楽ともあっていてすごく好き。NHK杯で初めて見たのだが、あのドーナツスピンの速さはほんとすごい。フリーは衣装がイマイチかな。中野選手はリンク外ではすごく素敵な笑顔なのに、リンクの上だと緊張のせいか、ちょっと表情が硬いので、その辺が変わればもっといいのにと思ったりもする。何にしても、やっぱり五輪には中野選手が行ったほうがよかったんじゃないかという思いがムクムク沸いてくるのは私だけ?

恩田美栄選手は11位。昨年の全日本選手権のあと、五輪落選で少し引退モードだったようで、今回の結果は少々残念。でも急遽の出場だったしね。来季も続けるとのことなので期待したい。そんなに好きな選手ではなかったけど、全日本の時の演技を見て、すごい気迫のジャンプに圧倒されたというか、スポーツなんだから、こういう演技もありだよな、と見方を変えるきっかけになった。私の中では「氷上のアスリート」という感じ。

最後に、女子シングルのSP、フリーのテレビ放送で、荒川静香選手がゲストというのが、私には納得できなかった。既に引退した選手がコメントするならわかるけど、まだ一応現役の選手なのに。一緒に五輪を戦った村主選手や、荒川選手の辞退で急遽出場で苦労している恩田選手らが必死で頑張っているのに、スタジオで涼しげにコメントしているなんて、何だか私は受けとめられなかった。番組としては視聴率上げたいのもあって呼んだんだろうけど、もう少し考えてほしいなあ。

荒川選手は五輪後、もう少し有頂天になってもおかしくないのに、さすが大人という感じで、発言も堅実というかしっかりしていて、いろんなテレビ番組に出ても浮かれているわけでもなく、地に足がついているなあ、人間ができているんだなあと感心していたところ。なので昨日今日のゲスト出演は、私には残念だったな。ま、こんなことにこだわるのは私くらいかもしれないけど。

何にしても出場の3選手にはお疲れさまと言いたい。パリーグ開幕に甲子園に大相撲にとスポーツイベントが目白押しで、フィギュアの取り上げ方が少ないのがちょっとかわいそう。

世界フィギュア 織田信成選手4位

カナダで行われていた世界選手権男子シングルで日本の織田信成選手が健闘し、4位に入った。ジャンプの規定により、カウントされないジャンプがあったため得点が伸びなかったが、それがなければ3位も手が届くところだったので少し残念。

までも、初出場の世界選手権で最終グループに残れたし、今後が楽しみだ。10位以内に入ったことで来年東京で行われる世界選手権の出場枠が2になったこともうれしい。高橋大輔選手と競い合って男子のフィギュアスケートを盛り上げていってほしいな。

優勝は、昨年優勝でトリノオリンピック銀メダルのステファン・ランビエール。4回転3回転をラクラク決めるなど、すごかった。オリンピックより、いい演技だった気がする。2位になったブライアン・ジュベールの演技を見ていて、ソルトレークオリンピック金メダルのヤグディンに似てるな〜と思ってたら、以前、彼の指導を受けていたらしい。ジュベールの演技もかっこよくて、ジャンプもよかったけど、ステップもきれいだった。

トリノ金メダルのプルシェンコが出場しない世界選手権で、盛り上がらないかなと思っていたが、選手たちはそれぞれ頑張っていたし、緊張感もあるがオリンピックのピリピリした感じとは違って、見ていて楽しかった。地元カナダのジェフリー・バトルが期待されすぎたせいか、オリンピック疲れなのか、調子が悪かったのは残念だったけど。

オリンピック直後の世界選手権は、調整するのも大変らしい。オリンピック金メダリストは出場しないことも多い。そうやって考えると、ソルトレーク後の長野の世界選手権でもきっちり優勝したヤグディンは改めてすごいな〜と思ったりする。

そうそう、今日は男子フリーの演技をテレビ放送で見れたけど、昨日の男子ショートプログラムは愛知県では放送がなかった。フジテレビでは放送していたのに、東海テレビさん!放送してよ〜!!と声を大にして書いておこう。

いよいよ明日からは女子ショートプログラム。とても楽しみだ。村主選手、初優勝に向けてがんばって!!中野選手もいつもどおり演技できれば表彰台も夢じゃない。恩田選手は急遽のピンチヒッターで大変だけれど3連続ジャンプがんばってほしいな。

こんなCDを買って予習してます。↓

マイ・フィギュア・スケート・アルバム

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荒川静香 金メダル!

荒川静香選手が女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した。今日の演技はプッチーニのオペラ「トゥーランドット」の曲とよく合っていたと思う。流れるようなスケーティング、安定したジャンプ、優雅なスパイラル、ステップ・・・何というか、伸びやかな演技だったなあ。2004年の世界選手権で優勝したときより、さらによかった気がする。

そんなに好きな選手ではなかったが、オリンピック前にNHKで放送された「レベル4への挑戦」という番組を見てがんばってるんだなあと認識を新たにしたばかり。新採点方式に変わって、今シーズンのGPシリーズではなかなか点が出なかった。試合結果を丹念にチェックして修正し、レベルを上げようと努力している姿が印象的だった。自分のしたい演技と、得点になる演技、そのギャップで迷いながらも両方をうまく融合させて、自分の演技にしていったんだと思う。さすが、ベテランだ。

ご本人は「メダルを取れるなんて思ってなかった」とコメントしていたが、半分本当で、半分はそう自分に言い聞かせていたのでは、と思う。「メダルを狙うと固くなって逆にダメになるから、自分の演技をしよう、オリンピックを楽しもう」と。大人の判断ができるのがすごい。

長野五輪のタラリビンスキー、ソルトレーク五輪のサラヒューズと10代の少女金メダリストが続いていたが、やっと(おとなの)女性金メダリストが生まれて、うれしい。

荒川選手の金メダルはもちろんうれしいのだが、ちょっと複雑な気分でもあり。それは、私が村主章枝選手のファンだから。二人の選手を見たとき、単純に村主さんのきれいな足のラインとか、体全体のバランスとか好きなので。荒川選手は「手足が長くてきれい」と言われるが、私の好みとはちょっと違うんだな。

村主選手は4位入賞。メダルあげたかったな。そして、うれし涙で号泣しているところを見たかった。ジャンプで転倒したコーエンやスルツカヤより下、っていうのが納得のいかないところで。
演技の完成度で言えば、銀メダルでもおかしくないのに。荒川選手のフリーもすごくて、画面にくぎづけになったけど、自然に涙が出てきたのは、村主選手のフリー演技だけだったし。

まあ現在の採点方式では仕方がないのかもしれないけど。ビールマンスピンとかないし、今日のフリーでは3回転−2回転が2回転−2回転になっちゃったし、最後の方の3回転が回転不足なのもはっきりしてるしな。。。

長年のライバルは金メダルを手にし、自分はメダルに手が届かなかった。本人が一番くやしいと思うけど、その次に世界中のファンがくやしがっているはず。

3月の世界選手権でぜひ頂点をめざしてほしいな。私の勝手な予想図がこんな感じ。↓
荒川選手は金メダルを取ったことによりマスコミが放っておかず、多忙で練習する暇がなくなり、出場辞退。そしてコーエンとスルツカヤもオリンピック疲れで調子が出ない。そんな中で村主さんが完璧な演技で初優勝を飾る!いかがでしょう?

はてなの他の方のブログを見ていたら、「日本人に2つもメダルを取らせたくなかったから、無理に村主章枝選手のポイントを下げたのでは」というコメントもあり、そういう人種差別的なものもあるかも、と少し思った。芸術的な評価は主観が入るから、得点低くもできるしね。

そうそう、安藤美姫選手のことを全然書いてなかったので、少し。15位という結果は、日本の6位だったことからも、まあ想像通り。4回転にチャレンジしたことはすごい!と思うけど練習で7回に1回しか成功できないんだから、本番でできないのも無理ないよ。それより、4分間滑りきる体力がなさすぎで、練習不足なのでは、と思った。4回転もいいけど、成功していた時期と現在では、体力も体重も体型も変わっているのだから、4分間全体のバランスのとり方、力配分ができるように練習した方がいいのではと思う。荒川選手は最後の方で3連続ジャンプ、村主選手は高速スピンをできるだけの力を残していることからも明らかだ。

以前のインタビューで、荒川選手は「私も高校生の時は、普通の高校生と同じように遊びたかった、そして遊んでた(笑)」と言っていた。そしてその後、またスケートを練習しようと思える時期がきたらしい。安藤選手にも今後をぜひ期待したい。

三谷幸喜な日々

映画「THE有頂天ホテル」の公開にあわせて、という感じで、三谷さんのテレビ出演がここのところ多い。今日は「食わず嫌い」に登場。もこみちくんに負けて、罰ゲームでリコーダーを一人で吹いていた。(嫌いなのは干し柿だった)

先週からスタメン、笑っていいとも、報道ステーション、スマステ、スマスマとまるで追っかけ?のように、つい見てしまう。三谷さんのドラマは以前から好きでよく見ているが、ご自身がテレビ出演するときはいつも、何かおもしろいことを言おう、という姿勢が垣間見えて、そこがおもしろかったりする。

お正月にやっていた古畑もこれで終わり、ということだったが、もしかしたらまた続編があるかも。「いいとも」では「田村正和さんがやると言ってくれたら、僕は書きますよ」と三谷さんは言っていたし。年に1本くらいのペースでいいから、また見たいな。今年みたいに、3日連続でやらなくていいのよ。おまけに初日は「新選組!!」とかぶってたし。

新選組といえば、ほぼ日を見ていたら、「新選組!!土方歳三最後の一日」のテレビガイドが更新されていた。また新選組のビデオ、見たくなってきたなあ。


新選組!!土方歳三最後の一日』with ほぼ日テレビガイド
http://www.1101.com/2006_TV_hijikata/index.html

ライブドアショックから回復?

火曜、水曜と大幅に株安だったが、今日は反発してきた。2日間の下げで、自分の含み益は50万近く減り、今日1日で20万ほど戻した。こんな乱高下する状態ははじめての経験だ。新聞では一日で400万損したという人もいて、それに比べれば大したことないともいえるが、心臓によくない。

下がったところで買いたい銘柄もあったのだが、なにぶん投資用資金は全て使い切っている状態だったので、それもままならなかった。「命金(いのちがね)には手をつけるな」という格言があるが、こんな時はほんとそう思う。使う予定の近いお金までつぎ込んでいたら、こんな暴落はとても冷静に対処できそうもない。

結局、売りも買いもせず、ただ相場状況をビクビクしながらネットで見ているだけの、一週間だった。(明日まだ1日あるけど、出かける予定なので)

ライブドア粉飾決算していたらしいという報道も出ているし、いずれ上場廃止になるのだろうか。自分はライブドア関連の銘柄は保有していないので、対岸の火事と眺めていられるけど、いつ自分に火の粉がふりかかるとも限らない。保有銘柄でも同じような問題が起こらないとは言い切れないし。

ホリエモンは別に好きでも嫌いでもないけれど、新しい時代の人という感じで、何かすごいことをやってくれそうという期待みたいなものがあったので、今回のことはちと残念。まだ、確定したわけではないけれど。

新選組!!な1日

今日は午後から新選組総集編をビデオをとりつつ見て、夜からの続編「土方歳三最期の一日」に備える、という一日だった。最初のオープニングの「ドドドットットー」の音楽を聞いただけで、「おー懐かし〜い」と感傷にひたってしまう始末。

総集編の第1部は「武士になる」。この時期の近藤勇(というか香取君)はなんとなく、時代劇のコントっぽい感じがするのだが、2部、3部と時間が過ぎるごとに、大河ドラマの主役らしく、そして威厳のある局長の顔になっていくのが、とても興味深かった。また総集編の合間に放送された出演者による座談会も楽しく、おもしろかった。(そういえば、去年の年末には義経の座談会もやってたな。今後、毎年の恒例になるかも。でもさきがけは新選組!なのさっ)

念願の続編「土方歳三最期の一日」も、結末はわかっていて哀しいけれど、ドラマはとても楽しかった。冒頭の「待たせたな!」も池田屋の時を思い出したり、続編お待たせ!って視聴者に言っている感じもしてちょっと笑ってしまう。「誠」の旗が鉄砲の玉でだいぶボロボロになっているのも、時間がたっていることを認識させてくれたり。

榎本武揚大鳥圭介のことは詳しく知らないが、戊辰戦争後も生き残り、明治政府で要職についたという事実だけで、ちょっと裏切り者のように思っていた。が、このドラマのおかげで、少し見直したかも。彼らなりの夢や信条が見えたというか。ま真実はわからないけど。

土方さんについては、ずっと死に場所を探して、函館で戦い、死んだという悲しいイメージを持っていた。しかしこのドラマでは「生きよう!」として、勝つ希望を持って戦っている最中に撃たれた、というストーリーで、それが、とても救いになったというか、希望のある結末で、私としては嬉しかった。解釈は人それぞれだけれど、三谷さんの解釈が希望あるものでよかった。「すごくよかった〜」と伝えたいのだが、どうやってお伝えしたらよいものやら。NHKにメール出したら三谷さんまで届くかな〜。

近藤さん(香取慎吾)はドラマのどこで出てくるのかな、と思っていたら、土方が死んだ直後だった。斬首される直前の、笑顔で「トシ」の呼びかけのシーンで、「お〜」と思わず、ドラマをみながらひとり言。そういえば、ドラマ見ながら、あちこちでひとり言いってたかも。

思い出のコルクの結末も納得いくものだったし、とても新選組!にひたれた一日だった。エンドロールの歌はつい一緒に歌ってしまい、息子も音楽に合わせて踊ってたし、楽しかった。NHKさん三谷さん、山本耕史くんはじめ出演者の方々、ほんとありがとう、とお礼を言いたい気持ちでいっぱい。

村主逆転優勝 おめでとう!

トリノ五輪の代表選考が混沌としているなか、フィギュアスケート全日本選手権が行われていたが、女子シングルでは村主章枝選手が優勝したらしい。

優勝したらしい、というのも変だが、ネットのニュースで見ただけで映像を見ていないので、まだ実感がわかないのだ。それにしても、村主選手は今シーズン、故障もあり、思うような成績が出せない中、若い浅田真央選手らの活躍が目立ってきていて、心穏やかではなかったはず。でも、さすが、ここ一番に強いといわれるだけあるなあ。昨日のショートプログラムもほんと人を引き込む演技だったし、正直テレビの前で泣きそうなくらい感動した。早く19:00からのテレビ(フリーの演技)が見たい。

昨日、今日の女子シングルの結果を見ていると、村主、荒川静香、両選手はやはりベテランの貫禄というかオーラが違う、という感じがした。大舞台なれしているし、故障や逆境も経験して、そこを超えてきた強みがあるというか。

その点、安藤美姫選手は今が逆境なのかな。ちょうど年齢的にも、体型が一番変わっていく時期だし、ジャンプも以前のようなキレ味がない。もちろん連戦続きでスケジュール的には一番大変だったと思うけど。マスコミの取り上げ方も大きいし、もちろん可愛いので露出が多いのは仕方ないのだけれど、周りが騒ぎすぎて、少々かわいそうな気もする。

安藤選手は全日本選手権では6位。ポイントでは優位だけれど、果たしてオリンピックの代表に選ばれるのだろうか?